私は積み立てNISAではなく,一般NISA口座を開設しているのですが,2021年分が少し余ったまま終わりそうになってしまいました.
NISAの枠は余った分を来年に持ち越すことができずそのまま消滅してしまうため,年内になにかに使いたいと思いました.しかし,個別株で買いたいと思える価格のものがなかったため,米国株指数連動のETFを買おうと思いました.
S&P500連動のETFであるVOOや,米国株市場全体連動のVTI,ナスダック100連動のQQQなど様々なものがありますが,これらを直接買おうとする場合ドル買いになります.
そのためのドル建て資金がある人は問題ないですが,無い人は円からドルに交換する必要があります.しかし,現在は円安となっているため円からドルへの交換は少しもったいない気がします.
そこで,東証に上場している米国株ETFを買えば為替の影響がなくて良いのでは?と考えました.どの米国株連動東証ETFを買おうか検討したので,その考察をまとめて備忘録として残します.
今回検討する指数はS&P500について検討しますが,基本的にどの指数に対しても選び方や基準などは同様だと思います.そのため,S&P500連動の東証ETFについて比較します.
まず,S&P500連動の東証ETFだけでも10種類あるので表にしました.また,価格は12/17のものなので参考程度に見てください.
まず為替ヘッジの有無で2種類に分類されます.為替ヘッジなしのものはドル円の影響があるもので,円安時には高くなり,円高時には安くなるシステムです.購入するタイミングで円からドルに変換してETFを買うイメージです.
つまり,円安時の現在に適しているシステムは為替ヘッジありのETFになります.
次に,為替ヘッジありの中から最適なETFを検討してきます.信託報酬では2630が0.078%と最も安く,1番高いもので2521と2563の0.15%ですが大きな差はありません.
次に,S&P500とのマッチ率について検討します.表では最安値から最高値
の幅を%として比較しています.同期間のドルベースでの値幅は30.4%に対し,1番近いものは30.2%の2563,1番遠いもので2634の20.0%でした.
さらに詳しく直近1ヶ月の株価を比較しました.
青線がS&P500で,空色の線が2635です.S&P500と東証ETFでは1日分のずれがあります.2635のみ大きく異なりますが,その他はほとんど変わらないことがわかります.
これらの要素から最適なETFを検討します.まず,値幅が最も離れている2630を除外します.しかし,2630以外は大きな違いはありません.そのため,マッチ率と信託報酬のどちらを優先するか次第になります.信託報酬を優先する場合2630,マッチ率を優先する場合2563がおすすめになります.
また,最低購入額を意識する場合は2563にするなど,個人の要望に合わせて選択してください.
私は信託報酬の安さを優先して2630を購入することにしました.
まとめ
信託報酬を優先 → 2630
マッチ率を優先 → 2563
最低購入額を優先 → 2563